正月テレビ離れの実態 〜視聴者アンケートが語る「つまらない」理由と人気番組〜

「今年も正月テレビはつまらなかった…」
この数年、SNSでよく目にするようになったこんな声。実際のところ、どのくらいの人が正月のテレビ番組に満足していないのでしょうか。人気だった番組とともに調べてみました。

 

「つまらない」と感じている人は7割以上

視聴者2000人を対象にしたアンケート調査によると、実に73%の人が「正月のテレビ番組がつまらない」と回答。特に20代から40代の働き世代で不満が高く、80%を超える結果となりました。

 

なぜつまらないと感じる?視聴者の本音

アンケートで寄せられた「つまらない」と感じる主な理由をご紹介します。

1. 毎年同じような内容(56%)

●「出演者は違えど、企画内容が毎年同じ」(30代女性)
●「新年の挨拶を延々と見せられる時間が長すぎる」(40代男性)
●「去年と同じメンバーで同じことをやっている」(20代女性)

2. 長すぎる放送時間(42%)

●「4時間は長すぎ。2時間くらいにまとめてほしい」(30代男性)
●「見たい部分だけピンポイントで見られない」(20代女性)
●「途中で飽きてしまう」(50代女性)

3. 若者向けコンテンツの不足(38%)

●「親世代が喜びそうな出演者ばかり」(10代男性)
●「SNSで話題の人が少ない」(20代女性)
●「時代に合っていない」(30代男性)

4. 生活スタイルの変化(35%)

●「家族で見る機会が減った」(40代女性)
●「スマホやNetflixを見ている時間が増えた」(20代男性)
●「正月でも出かけることが多くなった」(30代女性)

 

それでも人気の正月番組TOP5(駅伝除く)

視聴者アンケートで「面白かった」「来年も見たい」と評価が高かった番組をご紹介します。

1. 芸能人格付けチェック(テレビ朝日)

●「意外な一面が見られて毎年楽しみ」
●「本当のセレブが分かって面白い」
●「真剣勝負の雰囲気が好き」

2. ガキ使大晦日SP(日本テレビ)

●「笑いの本質を押さえている」
●「予定調和でない展開が面白い」
●「家族で笑える内容」

3. 新春しゃべくり007(日本テレビ)

●「トークの展開が自然で面白い」
●「芸人と芸能人の掛け合いが絶妙」
●「意外な素顔が見られる」

4. 新春!お笑い寄席(TBS)

●「若手からベテランまで実力派が揃っている」
●「コント、漫才のクオリティが高い」
●「笑いの王道を感じる」

5. 新春ドラマスペシャル(各局)

●「豪華キャストで見応えがある」
●「正月らしい温かい気持ちになれる」
●「ストーリー性がしっかりしている」

 

視聴者が望む”理想の正月番組”とは?

アンケートで寄せられた「見たい番組」の声をまとめてみました。

1. 世代を超えて楽しめる企画(62%)

●「親子で参加できるクイズ番組」
●「昔の名場面と今の芸能を mix した企画」
●「若手とベテランの共演」

2. 視聴者参加型の演出(45%)

●「SNSでリアルタイム投票できる」
●「視聴者の投稿が番組に反映される」
●「オンラインで参加できる」

3. テンポの良い展開(41%)

●「2時間程度にまとめた濃い内容」
●「見たい部分を選んで視聴できる」
●「CMを含めてテンポよく進行する」

 

まとめ

正月テレビ番組は確かに視聴者離れが進んでいますが、依然として「家族で楽しめる番組」への期待は高いようです。視聴者の声として多かったのは、「昔のような特別感」と「今の時代に合った演出」のバランスを取ってほしいという意見でした。

テレビ局も新しい取り組みを始めています。例えば、放送時間の見直しや、SNSとの連携強化など。来年の正月は、どんな番組が話題を集めることになるのでしょうか。

※アンケートは2024年1月に実施。全国の15歳から69歳までの男女2000人を対象としたウェブ調査です。

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